 |
| |
|
■■復元ノート1■■
|
| ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
| 2 東名遺跡大型かご:2011年12月 |
復元実験が行われた場所:佐賀県東名遺跡研究施設
研究団体:編み物研究会
素材:ムクロジ
組織方法:織り編み(あじろ編みなど)
復元ノート:
遺物の中からほぼ完全に形がわかるもの大型かごの2個体が選ばれました。
他にイヌビワのかごも作られているのですが、
ムクロジ、イヌビワについては現在はかごの素材としては例が無いということです。
へぎ材の素材は採取後、秋田県角館のイタヤ細工の職人さんがヘギ材を作ることになりました。
|
■復元される形を予想する:
最初に前もって渡された実測図を見ながら紙バンドで全体を編んでみた。
遺物はぺちゃんこに潰れているので全体の形が分かりにくい。
紙バンドで編みながら、編んだサイズを測って実測図と照らし合わせてかごの膨らみを確認した。右写真は胴体を上から押さえて平らにしたところ。この状態で幅を測りながら形を作っていった。
この方法でかなりの全体のフォームをとらえることができたと思う。(右写真)
ただし、素材が紙バンドという柔らかい素材であったので、実際の樹木のへぎ材に比べて弾力が少ない。また厚みも違うので、実際に編んだ時にはタテ材の間隔が詰まらなかった。
実際の実験でムクロジのかごを作ることになった。
紙バンドで編んだものと同じ形ではあるが、体部は波形にあじろの傾斜が続く編み方であった。(右下図を参照ください。本数は遺物と違います。)
実際に編んでみるとタテ材、編み材が同じ色なのでパターンが分かりにくい。
何故、同じ色の材で行ったか。
しかも、パターンを出しつつ、タテ材を増しているので、常にパターンの調整が必要になる。複雑であった。しかもタテ材の間隔が詰まっている。職人さんによって調整された均一な素材ではあったが、さらに薄いものだったのか、あるいは編み材が柔らかいのかわからない。
口縁までにツヅラフジの捩り編みを二回入れてさらにタテ材を減らしてかごの口径を縮めた。この辺になると、それぞれの編み方の役割が理解できるようになった。例えば、捩り編みが使われている箇所で、タテ材を継いだ所を補強、短いタテ材で大きなかごを作ることができる。
また、上部のござ目編みは間があいたタテ材でも丈夫な組織を編むことができることを実感した。
口縁にかかったツヅラフジの動きがどうなっていたかはわからないが、ほぼ、残存している遺物から綴じを作った。 この方法が大型かごの特徴でもある。
出土かごには網代編みが多い。この編み方には材の動線を緩やかにし、編み目を詰める機能がある。幅、厚みにばらつきがある材を編む、また継いだタテ材の端を隠すのにも便利である。タテ材を放射状に広げて、膨れた形を編むのにも適している。
ツルによる大型かごが作られた可能性は今の所無いが、ツルで大きなかごを作ることは比較的簡単である。ただし、一度に作り上げなければ、材料を水に浸して柔らかくすることが必要になる。しかしへぎ材にしておけば、準備に時間がかからないので、この点で大きな利点となる。また、ツヅラフジはかびやすい問題もある。
当時、へぎ材にするまでにどのような加工の方法があったのか、採取の時期や採取方法の技術は現在まで伝えられている方法と共通点があるのか、知りたいところである。
|
 |
 |
|
復元ノート
■1 東名遺跡大型かご
■2 三内丸山縄文ポシェット
■bR 東名遺跡縄文編みかごワークショップ
|
| 備考:このページの文章、写真の転用についてはご連絡をお願いします。 |
「かご・アイデアの器:バスケタリー」では皆様からのお便りをお待ちしています。
メールはこちら サイト制作:Takamiya Noriko
|