『Baskets かごの謎とき』

いろいろな造形の知恵を紹介するページです。
かごには表面上は見えてこないことが多くあります。たとえ作っている所を見なくても、だいたいプロセスを逆にたどることができます。 作った人がどういう問題に直面したか、またその解決方法や立体になった時に起こったことなど、作る過程の背景を考えてみるのも 面白いことでは、と思います。一つの事例からさまざまな造形方法が誕生し、別の真実に近づくことができたり、あるいは他の方法を知ることになったり、 と次々に興味がつながります。この体験こそが、技術の新たな解釈へと展開する機会にもなると思います。

■素材が変わると面白いことが起きる!

プレイティング/plaiting3

 

  


ココヤシの葉で作った帽子です。 ココヤシの葉はハワイ大学の中で拾ったもので4mぐらいの長さでした。ココヤシの葉は 中央の軸から羽状に細い葉がでています。軸に葉をつけたまま、縦半分に裂きます。その半分を使って帽子を作ります。
その後、軸を曲げて葉を組んで作りますが、参考になるYOUTUBEをあげておいたのでご覧ください。
How to make a Coconut Palm Leaf Hat - Part 1 of 2!:https://www.youtube.com/watch?v=8TI4CBYHbss
写真は表側と裏側。裏側に見える輪のところが軸になっています。


このビデオではココヤシの葉をとるところがあります。低い木から取っているのでとりやすいですが、ハワイ大学のココヤシは20m近くあり、葉の伐採はクレーンに乗ってやっていました。
ココヤシの葉で即席のかごが作られます。これも軸に葉がついたまま組んでいきます。このように同じ組みでも素材が違うといろいろな作り方に発展します。

資料:編む植物図鑑 ココヤシ:cocos nuciferaはこちらです。